CREATE 2000/03/24
Nikon CoolPix 950 (2)

CoolPix 950 (E950) を購入してから、すでに8箇月弱が経過しています。撮影枚数は 5300枚を超えました。

以前 E950 のことを書いたのは、購入してから1箇月くらいの頃でしたが、それから更に書きたいことも増えてきましたので、ここでまとめておこうと思います。

その前に、今日、これを書こうと思い立った経緯を書きます。


壊れた

2000/03/24 のこと。
亀形石造物で話題になっている、酒船石遺跡が、月末にも埋められてしまうということなので、ひと目見ようと思い、E950 を携えて、奈良に出かけました。

酒船石遺跡に行く前に、石舞台古墳に行きました。ここで、いつものように撮影していたのですが、突然 E950 が動かなくなりました。通常、フォーカスを常に合わせる動作を続けているのですが、それが動かなくなり、そのかわりに、ジーーーーッ、という音を立てています。しばらくしたら、「システムエラー」という表示で、固まってしまいます。
バッテリーを入れ替えてみたり、いろいろやってみても、改善されませんでした。

おいおいーっ、って感じ。
わざわざ奈良まで来て、もう二度と見られないかも知れない亀形石造物は、カメラに収めることができないのかー。
ニコンのバカヤロー。

ほんとうは、もっといろいろ観光したいと思っていたのですが、カメラが壊れていたら、写真が撮れなくてストレスがたまるので、早々と引き上げることにします。

帰りに、ニコンのサービスステーションに行って、修理に出し、いろいろ苦言を述べてきました。
わたしの知っている人で、E950, E700 を持っている人が何人か居ますが、その全員が、修理に出したり、壊れて2台目を購入したりしています。
これって、欠陥品なのではないですか?


今回壊れる以前にも、いちど不良になったことがあり、そのことを書きます。
このときは、なんとか回避することができたので、結局修理には出さなかなったのですが…。

昨年の12月に、突然、トラブルが発生しました。
電源を入れてから、3分くらいしたら、フォーカスが全く合わなくなってしまうというトラブルです。
ちょっとズレるとか、そういうレベルではなく、全く合いません。
オートフォーカスは作動しているようで、フォーカスを合わせようとしているような動きは見せるのですが、全く合いません。
これは電源を再度入れなおせば直ります。
だから、サービスステーションに持ち込んで、修理期間がかなりかかりそうだということが判り、結局、修理には出しませんでした。これがなくなると困るからです。

この少し前から、フォーカスの精度が悪くなってきているような気がしていたのですが、やはり、それは正しかったようです。
フォーカスロックがかからないことも多いです。
そのままシャッターを切ってしまえば、そこそこフォーカスが合っているので、我慢しました。

ようやく、今日、本格的に壊れてくれて、良かったと思います。
この状態だったら、修理に出すより仕方がないからです。


操作性

電源スイッチの動きも悪いです。
これは回転するスイッチなのですが、これを動かすたびに気になっていたのですが、不必要な方向にも力がかかってしまい、スイッチにストレスがかかっているような気がしていました。
そしてそれは、正しかった。
スイッチの精度が下がり、ちょっとでもズレると、電源が切れてしまうようになってしまいました。
確実に電源が入っていることを、常に確かめながら使わなければなりません。


画質

次、画質です。
本当にキレイな画像なのですが、空が異常に青く、夕焼けが異常に赤い(オレンジ)のです。空は、ちょっと曇っているなと感じるようなときでも青くなります。夕焼けは、オレンジが強調されて、色がトビます。諧調が全然出なくて、パテで固めたような画像になります。

東北ツーリングのときに載せた画像をちょっと見てください。

空が青い

まず、三面ダムの写真です。
確かにこのときは、天気が良くて、空がきれいだったのですが、いくらなんでもこれは青すぎます。
人は、「記憶色」というもので色を記憶しているため、画像処理で、記憶色に近づけてやることによって、記憶どおりの画像だと認識するそうですね。
そのため、多くのデジカメで、記憶色に近づくような画像処理をおこなっているようです。
E950 の画像処理は…。
やりすぎなんでないの? ということになりましょうか。
青すぎるでしょう???

夕焼け

次は、笹川流れの夕焼けの写真です。
太陽の周りの部分を見ていただけたら、めちゃくちゃトビまくっているのがわかっていただけると思います。
拡大したら、悲惨です。
パテで固めたような画像(?)になっています。
こりゃだめだーと思います。
わたしは夕景が好きなので、いろいろ実験してみたのですが、E950 では満足に夕景を撮ることができませんでした。

以下は、夕焼けの、太陽部をアップにしたものです。(リサイズして小さくした上の画像の一部を拡大しました)。
なんだか作為的な印象を受けませんか?

なんだか、こんなのでいいんですかねー??

これからのデジカメのこと

E950 を買ってから、そう大して時間が経たないのに、E990 が発表になりました。
ついにこのときが来たかー、っていう感じです。 もっとも、オリンパスよりはましだったと思うけど。(2020って、ほんとすぐだったもんね)。

この E990 ってのが、ほんと特徴がないというか、あんまり欲しいとは思わないのです。というか、今、どんどん発表されている 300万画素のデジカメは、あまり魅力的には思いません。
消費者が、画素数のみを見て画質の目安にしているような風潮が、メーカーのデジカメ作りにどのような影響を与えたか、想像するに難くありません。
今発表になっているデジカメは、200万画素デジカメの 300万画素版にすぎないような気がします。単に画素を細かくすれば良いのかというと、そんなことはない筈です。しかし、現実は、そうなっているのではないかと。

わたしは、現在の 200万画素のデジカメが、熟成した形で出てきたら、また考えたいと思いますが、今の 300万画素は買わないと思います。お金も続かないしね。