CREATE 2000/03/22
専用線 (3) 〜無線LAN

前回は、技術的な話を中心にしてしまったので、一部、苦情のようなものが来ましたが、もともと技術的な話にしかなりようのない話題なので、仕方ないでしょう。たぶん。 今回は、専用線を引くのと時期を同じくして導入した、無線LANについて書きますね。

無線LANは、以前から気になっていたのですが、今年になって、10Mbps の(安い)機種が出てきたので、そろそろ導入時期かなと考えたわけです。奇しくも、専用線の導入と同時期になりました。

わたしが購入したのは NTT-ME の MN128-SOHO SlotIn という、ルータと無線LANがひとつになった機器です。最近はルータが3万円半ばで買えるようになりましたが、この機種は5万円強くらいします。しかも、現在使えるLANカードが、2Mbps のものしか出ていないので、悩みどころではありますが、無線LANの入門用として、これで一度やってみようと思ったのでした。
無線LANを使うためには SlotIn 本体に、LANカード1枚と、無線で使うパソコンにもLANカード1枚。合計2枚必要になります。これが1枚 12,800円しますから、けっこうな出費になりますね。

 
本体の裏に、無線LANカードを差す。
赤いイーサケーブルが曲がっているのは、気にしないでください(笑)。
本体には、もう1枚カードを差せるのですが、いまのところ、他に製品はラインアップされていません)。
  ノートパソコンにも、これを差せば、電波の届く限り、どこでも行ける。(このカードは、本体の裏に差しているものと全く同じモノです)。

これで、自宅のどこからでも、電話代を気にせずに、インターネットに接続できるようになりました。

使ってみた感想ですが、致命的なのが、電波の到達距離が短いということです。室内で 50m ということだったので、木造の我が家では、けっこう到達してくれるかも、と期待していたのですが、壁を数枚隔ててしまうと、けっこう電波状況にシビアになります。ときには、自分の身体をアンテナ代わりにすることもあります。
小電力タイプのコードレスフォンより、かなり電波の到達は短いと考えていたほうがいいと思います。10Mbps の無線LANカードは、2Mbps の製品よりも、カタログスペックで、約半分の電波到達距離なので、これよりも更に悪くなり、我が家では、たぶん実用には耐えないと思います。

あと、これから無線LANを導入しようと思っている方に、もうひとつヒントです。無線LANの機器は、筐体が別になっているほうが、レイアウトを自由にできて、良いと思います。つまり、我が家のように、電波状況が悪くなった場合、無線LANの機器だけ、電波状況のよい場所(家の中央)に持って行けるからです。うちのように、ルータと一体化していたら、動かすにも動かせない場合があるからです。

…ところで、わたしがこのLANカードを購入した直後に、MN128-SOHO SlotIn に使える 10Mbps の無線LANカードが発表されました。しかも、値段はあまり変わりません。ちょっとショックかも。

(つづく...かも)