CREATE 1999/11/17

大台ヶ原ツーリング 第2日目 (1999/11/15 Mon)

結局、四足動物に襲われるようなことはなく、無事目ざめた。雨はかなり強くなっていて、テントの中に雨が浸入していた。今回はエアーマットではなく銀マットを持ってきていたので、マットは濡れなくて済んだのだが、この銀マットは小さかったのでシュラフが濡れた。シュラフが濡れるととても寒い。

朝から大台ヶ原に行こうと思っていたのだが、この雨では無理だ。今日は夜まで雨が止みそうもなかったので、今日もここに泊まることにする。昨日は遅かったので、キャンプ場の申し込みができなかったので、今日2日分まとめてする。1泊500円と単車の駐車が1日300円なので、合計1600円である。これでも高いと思ってしまう。
管理棟のお兄さんに、昨日の四足のことを訊いてみたが、ここにはクマや猿や鹿など、いろんな動物が下りてくるそうである。マムシも出るそうだ。昨日の四足動物は猿ではないかとのことだった。

1日じっとしていても仕方がないので、テントを張ったままにして出かける。キャンプ場から少し離れた不動七重滝に行ってみる。道路に単車を置いて歩いて滝まで行かなければならないが、その道のりが険しいし、なによりヒザが痛いので、引き返そうかとさえ思った。期待して行ったわけではなく、時間が余ったから行っただけだから。いつものことだが、途中まで来て引き返すのは悔しいという理由で、そのまま滝を目指すことにした。
滝の音が次第に近づいてくるのを感じつつ進んでいたら、突然それが眼前を支配した。落差水量ともにものすごい。轟音が地面を揺らす。低い振動が空気から地面から伝わってきて心をも揺さぶる。名前のとおり、七重になっていて、それぞれが違った趣を見せている。第2の滝がもっとも落差が大きくメインなのだが、その他の滝が付属品という気は全くしない。それぞれが自らの役割を担い、全体としての調和を生んでいる。この滝は今まで聞いたことがなかったのだが、有名な滝なんだろうか。でも、観光客はわたし以外には誰もいなかった。途中で引き返さなくて良かったと思う。

キャンプ場に戻る。着ているものが濡れているので、乾かしながら、キャンプ場の管理棟でノートパソコンと戯れる。雨が降っても、こういう時間のつぶし方ができるのは良い。ただし管理棟は17時で閉まってしまうので、それ以降はパソコンは使えない。
5時半から温泉に出かける。温泉は、このキャンプ場と同じ敷地にあって、歩いても行ける距離である。温泉に入って、食事をして、そのあと休憩。温泉は500円で、設備も充実している。食事はそれほど高くない。トンカツを食べたのだが、サクッと揚がっていておいしかった。それと生ビールを飲んでゆっくりと過ごす。食事のあとの休憩は無料で、ビールを買ってテレビを見ながらゆっくりする。ここは温泉と休憩は22時まで、食事は20時までである。キャンプ生活に幅を持たせることができて良い。

20時過ぎまで温泉でゆっくりしてキャンプ場に戻る。昨日は雨が強くて、テントの中に雨が浸入して困ったので、今日はまじめにペグを打つことにした。今日はもう雨は降らないだろうけど、いつもペグを打つクセを付けておけば、トラブルを未然に防ぐことができると思うからだ。アルミペグをブロックで打つのだが、3本も曲げてしまった。ペグも良いものを選んでおかなければならない。
夜半になって、風が強くなってきた。そして気温が下がってきた。今夜は昨夜に比べて気温が5度以上も低くなりそうだと天気予報で言っていた。ペグをきちんと打っていた甲斐があるというものである、と言いたいところだが、実際はフライシートとテント本体の隙間に風がよく流れるため、テント内の温度を下げることになって逆効果だったかも知れない。
風はさらに強くなる。風が木々を揺らすザザーンという音が響き、そのあとテントのポールがしなる。ペグをきっちり打っていても、飛ばされないかどうか心配になる。夜中に起きだして、ブロックを持ってきてペグの上に重しとして置いた。
眠れない理由がひとつ解消した。あとは寒いことだけだ。これはどうしようもない。体を摩擦したり、動いたりして体温を上げる。それもすぐに冷たくなってしまうのだが。シュラフは3シーズン用で、フェザーの量が少ないのだからどうしようもない。また今度、フェザーの多いやつを買おう。

つづく