CREATE 1997/11/15

木曽ツーリング3日目

大平街道〜妻籠〜馬籠〜寝覚の床〜御嶽山〜木曽福島〜開田高原〜濁河〜小坂〜下呂〜岐阜〜米原〜姫路

(帰りは高速道路使用せず!)。

木曽ツーリングの3日目は御嶽山です。御嶽山と言っても、今日はとにかく、ワインディングを走りまくりました。


大平街道・妻籠・馬籠

2日目の宿泊の飯田をでて、大平街道を西へ。大平街道は旧街道で、途中、大平村というのがあるのだけど、現在は、人はぜんぜん住んでいないということ。人がいる気配がするのは、飯田などから、毎日通って来ているということなのでしょう。
交通も少ないし、ワインディングも楽しめる。なかなかいい道。だけど、この道、新しく生まれ変わってしまうみたいでした。いい道なので残念。これがこの道の走り納めとなるか…。

大平街道を抜けて妻籠入り。中山道マニアにとって、妻籠はタマランです。 妻籠の町並みは、おれを旧街道時代に引き戻してくれる。
渋い色調で統一された町並みは、セピア色にやけた写真、想い出、そういうものを連想させる。歩いて旅するを想像しながら、町並みを散歩。
ペパーミントブルーのジャージで、修学旅行の学生が妻籠を占拠。彼らの存在も、おれを現実に引き戻すことなく、彼らといっしょにタイムトリップ。
これもきままな旅のなせるわざ。
妻籠の町並みを少し外れたところに、発電所があるのだけど、意外にも、これもけっこういい感じ。

妻籠
妻籠の町並み

妻籠をあとにして、馬籠へ。この道も、今は立派になってしまっているが、旧道ともつれあうように走るので、それを見付けるたびにノスタルジー。
単車がなければ、旧道を歩いて行きたい。いつか中山道を徒歩でいきたいと思っているので、そのときまた来るね!

馬籠は、妻籠の渋い色調と逆で、原色調、明るいイメージ。それはタイムトリップを感じない。つくられた町。
ここにも修学旅行とパック旅行の人であふれていた。彼らはゆく手を阻む単なる人混みにすぎなかった。しかし、それでも、昔の旅人がここをどういう思いで通ったか、思いは馳せる…。

馬籠から国道に入ったのだけど、これが地獄。この道路はトラックが多いし、信号が少ないので、なかなか前に出られない。
1時間くらい走ったのかなあ。寝覚の床にちょっと寄ってから、裏道に逃げる。この道をずっと御嶽山の麓まで走ってしまおうというつもり。
この道はすごく曲がりくねっているので、通り抜けるのに、すごく時間がかかる。でも、裏道というのは、交通が少ないので、自分のペースで走れるのですごく気持がいい。

御嶽山

御嶽山のアプローチとしては、おんたけスキー場方面と、おんたけロープウェイスキー場方面がある。


御嶽山を遠くから眺める (画像品質悪しー!)

交通が少ないので、イヤになるほど走れる。いい加減あきてきてもいいほど長い。しかし、Bandit君と会話しながらどんどん登ってゆく。
bandit でのワインディングは「イージー」なので、本当に楽だ。しかし、イージーな分、攻め込むので、結局同じかも知れないが…。

スキー場まで走って行って、駐車場に単車を止める。これ以上車で登れないみたいだ。スキー客は予想以上に多い。

ゴンドラ (?) は、スキー用のものなのだが、季節が季節なので、スキー客以外の人もけっこう多い。
おれはスキーじゃないので、往復買うのだけど、往復でも半額になるからすごく安いのだ。1800円だったかな。(普通だったら倍くらいするのだ)。

ゴンドラから下を眺めると、さっき走ってきた道が見える。駐車場からすぐ上で、雪が溜ってしまって登れないみたい。
御嶽山は、昨日の木曽駒ヶ岳にくらべて、ロープウェイが低い所までしかいっていないので、ロープウェイ山頂駅を下りても、すごく不満である。
駅のすぐ近くに三笠山という山があるので、登ってみたが、ほんの数十メートルの高さを登るだけでも大変だ。ここから御嶽山の登山をする人もいるが、命がけと思った。
装備もちゃんとしないと絶対にムリだ。山頂を見たけど、夏でもけっこう時間がかかりそうだった。雪の季節だと泊まりになるのだろう。

三笠山の山頂にはいちおう到達したのだが、不満が余計につのるだけだ。御嶽山、うーん、チキショー、猛々しい山だ!


御嶽山頂を三笠山付近から眺める

御嶽山というのは民謡で「きーそーのおんたけさんはー」とか歌われるのを知っているだけだったのだが、そのトロい (失礼!) 歌の感じと、実際の山の感じが全く正反対だった。

御嶽山を下りて、再び単車で出発。開田高原を通って御嶽山を巻き込むように西へ抜けようと思っていたのだが、急にあることを思い出した。現金の手持ちがないのである。15時まで時間があまりない!このまま気づかなければ、ガソリン代すらなくて、姫路に帰れないところであった。危ない。急いで木曽福島に降りて、長野銀行で現金を引き出す。ついでにおみやげも買っておこう。思わぬところで、里に下りてこないといけない羽目になった。
しかし、現金が切れていたらと思うとゾッとする(なってたら、誰に借りていただろうか?)。

再び旅を続ける。御嶽山を北側から回り込んで西に抜ける。このルートは道端に雪が残っていたりするし、すごく寒い。他の車に出会うことも全くない。
灯もまったくないので、だんだん不安になってくる。だんだん暗くなってくる。道を間違えていたらけっこう厳しいことになるぞ。

こんなさびしいところにも、雪がとければ温泉が営業するみたい。いまは、まだ営業してないみたいだった。
営業してたら温泉入りたかったなあ。熊が店番しているかも。

なんとか道も間違わずに (間違えようがないのだけど…) 飛騨方面に出ることができた。国道19号線はトラックとか多くて走りにくいし、やっぱ、帰るなら42号線だよね。
下呂温泉もあるし。…というわけで、帰りに下呂温泉に行ってきました。姫路までまだまだ距離もあるし、ひと風呂浴びるってのはいいもんだ。
これでまた気合いを入れ直して、じっくり走っていける。温泉入ったあとは、下呂のいつもの店で、ゆっくり晩ごはん食べて。(しかし、前に来たときよりも、高くて内容が悪くなっていた! うーん)。

下呂でひと休みすると、余裕が持てるよね。42号線は、トラックも乗用車も、めっちゃ飛ばしているので、単車でも前へ前へでなくても、十分速い。信州エリアから帰るのはこの道がいちばんだ。ちなみに42号線から各務原、各務原から21号線にはいり米原、米原から8号線という風に帰る。8号線はひどいけど、42号線、21号線はすごく速い。

結局、御嶽山エリアからずーっと一般道のみを走って姫路まで帰る。
文字で書くとたやすいようだが、やはりしんどい。
距離もこの辺りが限界だろうし、体力が衰えてくるとだんだんキツくなるねー。

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