CREATE 1997/11/13

ビア・バトル

このあいだ K-1 GP @ 東京ドームを見に行ったのですが、 その内容はここをみてもらうとして…、
今回は、東京ドームで繰り広げられた、国内4大ビール会社対抗バトル について書こうと思います。

東京ドームでは、国内4大ビールメーカーがそれぞれに売り子を配置し、 独自のユニフォームに身をつつんで、各社各様の戦略で、生ビールを売りさばいていた。
これがメーカーによって個性がかなり出ていたのが印象的だった。

各社の売り子同士も、けっこう相手を意識しているようで、 すれ違うときなんか、相手をまるで無視するようなそぶりで、肩と肩をドンッとぶつける。怖い。
女というのは怖ろしい。

国内4大ビール会社の東京ドーム戦略
メーカー ビール ユニフォーム 売り子の特徴 販売戦略
KIRIN 一番搾り 蛍光系グリーンのユニフォーム。 売り子の人数多し。採用基準は特に感じられず。年齢層普通。 フォーメーションは見事だった。
ASAHI スーパードライ? 蛍光系ピンク/イエローのユニフォーム。 笑顔を最大の売りにしている。年齢層普通。 つくり笑い?
SUNTORY モルツ タイガースカラーのユニフォーム。 素朴な子が多いような気がする。首を傾げるポーズが売り。年齢層低し。 人数が少ないにもかかわらず群れる。
SAPPORO 黒生? 人数も少ないし、近くにほとんど来なかったので、ユニフォームすら忘れてしまった。 採用基準はイマイチ明確でない。年齢層やや高め。 人数が少ない。

なんと言っても、KIRIN のフォーメーションは抜群。
人数が多いが、その動きは完璧にコントロールされていた。

逆に SUNTORY はフォーメーションが悪い。
年齢層が低いため、うまく動くことができないのかも知れない。
2人とか3人で群れてしまうことが多いのだ。
しかし、群れるのも作戦のうちなのかも知れない。
2人組で、ライバル会社の売り子を追い回すシーンが多々見られた。
ライバルも、逃げ足はすごく速いから、なかなか捕まることはないのだが、 SUNTORY の2人組は、通りにくい箇所では、ふた手に分かれて、ライバル会社の売り子を袋小路に追い込むような、 クレバーな動きも見せてくれた。

SAPPORO は、とにかく人数が少なくて、まったく印象が残らない。

売り子の人数では KIRIN が圧倒的に多く、フォーメーションも完璧だった。
したがって、KIRIN の圧勝、と言いたいところだが、 ASAHI の笑顔の戦略はあなどれない。
とくに、おれの席の周辺のかなり広いエリアは、 たった一人の ASAHI の売り子によって完全制圧されていた。
他社の売り子がきても、追い出されるというわけでもないのに、 すぐにいなくなる。
売れないからである。
笑顔は完全な「つくり笑い」である。
どんなに鈍感な人間でも、 それが「つくり笑い」であることに気づかない者はいないだろう。
しかし、わかっていても、どんどんその笑顔に魅きこまれてゆく自分を発見する。 気が付いたら隣にいる友だちに「つくり笑いどこや!」と聞いていた。何回聞いたかわからない…。


ランキング

…というわけで、 ビア・バトルのランキングは独断と偏見で、 以下のように決定します!

国内4大ビール会社の東京ドーム決戦の結果
順位 メーカー 戦略 (参考)
1位 ASAHI つくり笑い
2位 KIRIN フォーメーション
3位 SUNTORY 首かしげ
4位 SAPPORO 不明