わたしは、クルマのなかでも、フェラーリを崇拝しています。
死ぬまでに一度はオーナーになろうと思っているのです。
そんな、崇拝するフェラーリが立往生するのを目撃したので、 レポートします。
交通量の多い交差点の直前の、右折レーンの最前列で、 ボンネットを全開にしているフェラーリがいました。
F355 のようです。
真紅でピカピカ…。
立往生していなければ、ほんとにカッコイイと思います。
ボンネットを開けた向こう側で、フェンダーに手をついて、 覗きこむフリをしているのは、ほんの数分前までは、優越感に浸りながら、 このフェラーリを駆っていた人物です。
25歳位でしょうか。
ブルーのTシャツ、サングラス…。
金持ちのボンボンなのかなぁ…。
さて、2枚の写真を見てください。
右側から、どんどん後続車に抜かれています。
バスにも抜かれています。
フェラーリの止まっているのは、右折レーンなので、 対抗車線にはみ出してまで抜いている、ということなのです。
よほど邪魔だったに違いありません。
それもその筈。
この交差点は、信号が1回青になっても、 全てのクルマが右折しきれないことが多い交差点なので、 貴重な右折レーンを、このような、ド派手なクルマが占拠するというのは、みんな快く思わないのではないかと思います。
ところで、さきほど 「覗きこむフリ」 と書いたことに、みなさん、お気づきになったことと思います。
このクルマは、エンジンは後ろに載っているので、 前を開けて覗きこんでみても、どうにもならない筈なのです。
気持ちが焦っているので、何かしていないと気が済まないのでしょうか?
わたしは、チャリンコで信号待ちしながら、密かに観察していました。
彼は、ブースターケーブルを持ち上げて、しばらく保持したあと、 またボンネットの中に放りこんだり、そういう意味のないことをしていました。
彼としては、ボンネットを開けたりすることにより、 故障していることをアピールしていたのでしょうね。
それが、後続のクルマに伝わっていたかというと、極めて疑わしいのですが…。
それが彼のやり方だったのでしょう。
わたしも、将来、フェラーリのオーナーになったときのことを考えて、 路上で立往生してしまったときのことを考えておこうと思います。
そうですねー。
とりあえず、ボンネットは開けておいて、 ちょっと離れたところで、 第三者を装うというのが、いちばん良いでしょうか。