「先物取引だけは手を出してはいけない」という言葉はよく聞くのですが、 先日、身をもって、その言葉が正しいことを理解することができましたので、ご紹介しようと思います。
「他人の不幸は蜜の味」 などとおっしゃる貴兄には、 かなり喜んでいただける内容であると自負してます (笑)。
この7月5日に、ガソリンと灯油が、 東京工業品取引所 に上場になったことをご存知の方も多いと思います。
わたしが、ガソリンを購入しようと思ったのは、 ガソリンが4日連続でストップ高 を付けた 7/8 のことでした。
4日連続でストップ高ということは、 今度は、下がることを考えないといけないのです。普通は。
しかし、この時点でのガソリンの、2000年1月限の、 1キロリットルの相場が 21,000円程度でした。
ところが、日本のガソリンの原価は、1キロリッターあたり 24,000円程度、 また、シンガポールの原油の取引価格も 24,000 円程度。
…ということは、 まだまだストップ高が続く ということを意味するのです。
そんな中、たまたま、商品先物取引会社から、 「ガソリンを購入しませんか」 という話が舞い込んできて、 渡りに船と、購入を決めたのでした。
先物取引をするには、先物取引会社を通じておこなわなければなりません。
まず、先物取引会社に、委託証拠金を預けるところから始まります。
仮にA社としましょう。
わたしは、A社に 1,125,000円 を預けました。
これは、まだガソリンの先物を購入したことにはなりません。
購入の準備ができたということです。
1,125,000円で、どれだけのガソリンが買えるでしょうか?
商品先物の売買の単位は「枚」といいます。
ガソリンの場合は
1枚 = 100キロリットル
です。
本来は、
ガソリン1枚 = 75,000円
なのですが、7/8 時点では、ガソリンは余りにも大きな値動きをしていたため、委託定時増証拠金というのが必要になっていて、
ガソリン1枚 = 112,500円
になっていました。
このような委託定時増証拠金の適用などは、取引所が勝手に決めるそうで、 数式があるわけではありません。
というわけで、1,125,000円では、 10枚買えるわけですね。
では、10枚とは、ガソリンに換算すると、何リットルかというと、1枚が100キロリットルだから、
10枚 = 1000キロリットル
ですね (1メガリットル、って言うのかな…)。
ちなみに、1000 キロリットル購入したということは、 現時点では、1キロリットルが、約21,000 円だから、
21,000,000円
ということです。
2100万円ですよ!
わたしは今、そんな大きな額の取引をしようとしているのです。
恐ろしいことです。
先物取引というのは、 5%〜10% 程度の委託証拠金を預けて取引できる ので、 資金が比較的小額でも、このような 大きな額の取り引きが可能 なのです。
ちなみに、株式は、(例外もありますが) 取引価格の 100% が必要な取引ですね。
手続きの関係上、結局、購入したのは 7/12 でした。
当然、5日目もストップ高をつけていました。
今日は6日目にあたり、 当然のようにストップ高が予想されるわけです。
売買の手続きは、すべてA社と電話でおこないます。
10枚購入の筈だったのですが、委託定時増証拠金が解除になり、 1枚 75,000 円になったということを電話で知らされました。
これも、取引所が勝手に解除したわけです。
現在 1,125,000円を預けているのですから、 15枚購入できるようになったわけです。
ちょうど、そのとき、ミーティング中だったので、 「15枚買えますので、15枚買いましょう」 と言われたので、あまり深く考えずに15枚の買いを注文しました。
あとでよく考えたら、これはとんでもないことでしたね。
15枚 = 1500キロリットル = 33,000,000円
のガソリンを購入していたわけです。
3300万円ですよ、ダンナ!
2100万円だったらダイジョウブっぽいけど、3300万円はダメでしょう。 ← おいおい、金銭感覚がマヒしてますがな…。
しばらくして、売買が成立したとの旨、連絡を受けました。
わたしが買えたのは、今日の初値から +500円で 9枚と、+480円で6枚の、 計15枚です。
ちなみに、ストップ高は、今日は 500円なので、わたしが買えたのは、 今日のストップ高に近くなってようやく買えた、というところです。
具体的には、
今日の初値 | 21,300円 |
今日の終値 | 21,800円 (ストップ高) |
これを
9枚 | 21,800円 で購入 |
6枚 | 21,780円 で購入 |
ということです。
ストップ高は「今日は」500円と書きましたが、実は、これは 本来は 750円の筈なのです。
委託定時増証拠金と同じで、 取引所が勝手に 500円に下げてしまったりするのです。
ほんと、怪しいです。
さて、ここで、相場の値動きに対して、 どれだけの利益/損失が出るか考えてみます。
ガソリンは、取引所では、1キロリットルの値段で表示します。
しかし、取引の単位 (1枚) は 100キロリットルなので、 「倍率 100倍」 で計算します。
100円値上がりしたら、100倍して、 1枚あたり 10,000円の利益が出るということになります。
15枚だと、100円の値上がりで 150,000円の利益ですね。
たとえば、わたしは 7/12 にガソリンを15枚購入したのですが、 7/13 にストップ高 (+500円) が付けば、 たった1日で 750,000円も利益があるのです。
ただ、手数料として、1枚あたり、買いと売りで 3,800円 ずつ必要になります。
15枚だから、手数料は 114,000円です。
もし、7/13 にストップ高を付けて、750,000円も上がれば、 手数料を引いても 636,000円になるので、これでも充分です。
もっとも、上がることがあれば、下がることもあるわけで、 その場合も同様に計算できます。
100円下がれば、1枚あたり、10,000円下がります。
ストップ安 (-500円) だと、15枚で 750,000円下がります。
しかも、手数料もちゃっかり取られるので、下がるときはダブルパンチです。
わたしは、1回ストップ高が付けば、 すぐに決済して 750,000円の利益を取るのを目標としていました。
結局、購入翌日 (7/13) は、いきなりストップ高を付けました。
出足は上々です。
A社からも、報告の電話がかかってきました。
そのとき、担当のB氏から、課長C氏を紹介されました。
「Cですが、順調にストップ高を付けまして、まだまだ上がりそうな様子です。 もし、資金に余裕がありましたら、あと5枚でも、追加で購入したほうがよろしいかと存じます。
みなさまにも、できるだけ多く追加の購入をお薦めしておるところなのです」
(以下省略)。
C氏からB氏に電話を変わってから、追加の購入は丁重にお断りし、 さらに、わたしの持っているガソリンを、明日決済したいと申し出た。
わたし的には、750,000円の利益が出ているので、 これで目標が達成できたわけだから、決済しようと思ったわけです。
そうしたら、B氏、 「もったいないですよー! 他の人には、追加の購入を奨めているくらいなのですよ」と言いました。
…そのあと、シンガポールの原油価格など、 ガソリンが更に値上がりする根拠を長々と述べ始めました。
そこまで言うのであれば、明日1日様子をみてもいいかな、と思いました。
欲が出てきた、 ということもあります。
1日で 750,000円の利益が出るということは、明日もストップ高を付ければ、 更に 750,000円の利益が出るということですから…。
いままで、7日連続でストップ高を付けていることもあり、 「あと1日だけ我慢して、そしたら明後日は何と言われようとも決済しよう」 と思ったのでした。
しかし、結論から言うと、 これが失敗の原因でした。
結論を先に言うと、わたしは、今回の取引で重要なことを学びました。
「欲があれば、必ず損をする」 ということです。
実は、わたしは 7/14 には、ガソリンの相場は下がると読んでいたのです。
しかし、B氏の言う根拠からすると、まだまだ上がり続けると読む方が自然です。
わたしは、朝早く起きて、近くのコンビニに、日本経済新聞を買いに行きました。
日経には、まだまだストップ高が続くであろうとの記事が出ていました。
為替相場を見ても、株式市場を見ても、 ガソリンが下がるであろうという根拠になりそうなものは、何も見つかりません。
ちょっとでも心配要素があれば、朝電話して、決済してもらおうかと思ったのですが、 これだけ材料が整っていれば、様子を見るしかないかなという感じです。
で、実際は、相場はどのように動いたでしょうか。
朝1番、またストップ高を付けたのです。
しかし、その直後、 あっという間にストップ安に転落 したのでした。
初値を割り込むのに、10分程度しか必要としなかったと思います。
しかも、今日は、値幅制限 (ストップ高、ストップ安のこと) が 750 円になっていたため、わたしが昨日出した利益は、 あっという間に損失になっていたのでした。
500 - 750 = -250円 -250円 * 100(倍) * 15(枚) = -375,000円
の損失を出していることになりますね。
この値動きは、伊藤忠商事が、大きな単位で売りに出したのが原因でした。
早速、A社に電話してみました。
担当のB氏は、今日は休日だといいます。
なんだよ、こんな大事な日に休みとは、使えないヤツです。
そこで、課長のC氏に電話を代わってもらおうと思ったのですが、 他の電話で忙しいらしく (そりゃそうでしょうねー)、 結局、同じ課のD氏が出てきました。
わたしは、すでに損を出していたけど、 どっちにしても今日決済するつもりだったので、決済したいと申し出ました。
そうしたら、D氏、なかなか売らせてくれないのです。
「どうせ、売り注文をだしても、ストップ安だと買い手がいないため、 売買が成立しないので、注文を出しても同じこと」だそうです。
粘った結果、 「じゃ、5枚だけ売り注文出してみますか」 と言うので、そのようにしました。
その5枚は、午後までぜんぜん売れなかったのですが、 結局5枚のうち3枚だけ成立したということです。
このときは、 「こんなにセッパ詰まっていても、 5枚売り注文出せば3枚くらいは売れるものなんだな」、と甘く見てしまいました。
決済した3枚分の値洗損 | -250円 * 100(倍) * 3(枚) = -75,000円 |
まだ保持している枚数 | 12枚 |
しかし、 明日もストップ安から始まるのは想像に難くない。
もし、明日、12枚が決済できたとしても、 ストップ安の値段で決済されるだろうから、 現時点での損失 375,000円に加え、さらに
-750 * 100(倍) * 12(枚) = -900,000円
の損失を出すことになってしまいます。
しかし、明日も売買の成立は困難なので、明後日まで持ち越しになるかも知れず、 またストップ安を付けないとも限らないのです。
現在保持している12枚は、 1日に 900,000円ずつ損失を出し続ける可能性があるのです。
ほんとうに恐ろしいですね。
ところで、ここで 追証拠金 というのを説明しなければならなくなりました。
先物取引は、5%〜10% の委託証拠金を預けて取引すると書きました。
しかし、総取引額の一部を預けるだけのシステムなので、相場が下がったとき、 初めの委託証拠金だけでは足りなくなってしまいます。
具体的には、相場が、委託証拠金の50% に相当する額だけ下がるたびに、 その分を追証拠金として追加で払い込まなければなりません。
わたしのガソリンの場合だと、15枚保持しているとすれば、 375,000円、つまり相場が 250円下がるたびに 375,000円ずつ払いこまなければなりません。
要するに、わたしも、追証拠金が必要になってしまいました。
明日の10時半までに 320,940円振り込んでください、 と言われてしまいました。
(3枚売れて、12枚になったので、これくらいの額になりますね。
ま、細かい数値はあまり気にしなくて良いでしょう)。
ほんとうに恐ろしいですね。
いろいろ考えたのですが、今日は12枚全部を決済することにしました。
早速、電話で注文を出します。
もっとも、注文を出したところで、 売買が成立するとは限りません。
予想通り、今日もストップ安に張り付いています。
買う人がほとんどいません。
出来高も、快調なときは 50,000枚くらいは成立するのですが、 今日は、まだ 2,000 枚 とか 3,000枚くらいしか成立していません。
どうせ、家でヤキモキしていても仕方ないので、 セミナーに出かけます。
おっと、セミナーに行く前に、 追証拠金を振り込まなければならないのでした。
320,940円くらいなら、 まだなんとかなるという感じですね。
マイ口座からお金を引き出して、A社の口座に振り込みます。
セミナーの途中に、A社から何度も留守電が入っていたのですが、 途中抜けられなかったので、終わってから電話してみました。
留守電に何度も電話をかけてきたのは、またD氏でした。
担当ではないD氏と話すのは厭だったけど、 B氏は他の対応に忙しいということでした。
でも、多分、本当は、B氏はあまり実力がないので、 ヤバイときはD氏に替わるのではないかと勘ぐっています。
…まあそんなことは、本質ではないのですが。
電話の内容ですが、相場が悪くなるのは分かり切っていたので、 はじめは、けっこう落ち着いて聞いていたのです。
ストップ安になるのは覚悟の上だったので、 問題は、今日、わたしの出した12枚の売り注文のうち、何枚が売買成立しているか、ということでした。
昨日、午後から5枚売り注文を出して3枚成立したので、 今日、朝から12枚売りに出したら、8枚くらいは売れているかな、と思っていました。
ところが…
1枚も成立していなかったのでした。
これには、さすがにわたしも青くなってしまいました。
この調子でストップ安が続けば、 1日あたり 900,000円ずつ損失を出していく わけですからね。
さらに追い撃ちをかけるように、D氏は、 「実は、問題がありましてー。委託定時増証拠金が来てるんですよねー」。
既に書きましたが、通常の委託証拠金に加えて、 委託定時増証拠金というのがかかる場合があり、それは取引所が勝手に決める、ということでした。
わたしが、購入した 7/12 には、それが消えたのですが、 今日、それが復活したということです。
おいおい、復活することもあるのかよー。
D氏、 「つきましては、証拠金が不足になってしまうため、追証拠金が必要なんです」 必要な追証拠金は 900,000円だそうです。
この先、どんどんストップ安が続き、売買が成立しないと、 毎日、これだけづつ振り込んでいかなければならないのです。
いやー、恐ろしいです。
今後のことを、D氏と相談しました。
D氏「ガソリンの相場が、明日、上向くとは限らない。
場合によっては、このまま下がり続けるかも知れない」
D氏「このままだと、下がるたびに、追証、追証、ということになる。
これ以上状態が悪くならないように、 守りに入らなければならない」
わたし「守りとは、具体的にはどうするのですか?」
D氏「ガソリンの値動きと連動しそうな銘柄を選んで、 今度は売りの建玉をするのです。
具体的には、灯油の売り玉を建てるのです」
売りの建て玉、とは、何かと言うと、 先物取引の場合、 「買う→売る」 の順序で、値上がり益を得ようとする場合と、 もうひとつ、 「売る→買う」 の順序で、値下がり益を得ようとする場合があります。
後者は、いわゆる 「空売り」っていうヤツです。
売ってから買うとは、奇妙な話ですが、 先物取引は、 「将来のある時点で商品をある値段で売る」人と、「将来のある時点で商品をある値段で買う」人がいれば、 売買が成立します。
要するに、権利を売買しているだけなので、 持っていないものを売る、というのもアリなんですよね。
もっとも、「将来のある時点」になってしまったら、 実際に商品がやりとりされるわけですから、 われわれのような、投機筋 の人は、 期限までに売ってしまわないと、エライことになります。
だって、ガソリンを 1000キロリットルも渡されても困ってしまいますから…。
わたし「灯油も今ストップ安なので、売りの建て玉なんて、 建てられないでしょう!?」
D氏「でも、仮に、売り玉が成立しなくても、 はじめから追証だけ払い込んでいるのと結局同じことなんですよ」
だったら、ぜんぜん守りにも何にもならないじゃないか、 などと思いつつ、どうしたもんかなと、思いをめぐらせていた。
D氏「とにかく、当日になって、売買したくなっても、 証拠金が不足していたら動くにも動けないので、充分な証拠金を預けておいてもらうほうがいいのですよ」。
わたし「で、いくらくらいあれば、イケそうですか?」
D氏「200 あれば何とかなると思います。 150 では、やらないよりはマシかな、という感じです」。
わたし「わかりました。150万なんとかします」
D氏「200 は無理ですか?」
わたし「無理です」
D氏「そうですか。では、あすの10時半に、必ず振り込んでください」
しかし、恐ろしい会話ですねー。
我ながら、心配になります (笑)。
買いの建て玉に対して、下げが止まらない場合、 相場が連動する銘柄の売り玉を建てる (あるいはその逆)、というのは、けっこう一般的な手法なのですが、 ガソリンに対して灯油だったら、あまりにも連動しすぎているので、 役に立たない可能性が高いです。
また、今回の場合、値動きが余りにも急激なので、 そもそも、売買が成立しないです。
売り玉と買い玉を立てる、ということは、枚数が同じなら、結局、 何も買っていないのと変わらない わけで、 先物取引会社が手数料を儲けているだけ、 ということになります。
そういうイカガワシイ方法は取りたくありませんね。
ひと晩じゅう、寝ずにどうするか考えました。
(寝ようと思っても、眠れるものではありません)。
まず、最悪のケースを考えてみました。
とりあえず、決済の済んだ3枚は、無視して計算してみます。
ガソリン先物市場は 上場した当時、19,000円弱から始まっているので、 そこまで下がることは 絶対にあり得ません。
わたしが購入したのは 21,800円なので、 12枚に対して、最大 2,800円の下げを想定してみます。
2,800(円) * 100(倍) * 12 = 3,360,000(円)
つまり、 どんなに悲惨なケースでも、 336万円しか損をしません。
ま、めちゃくちゃ痛いには違いありませんが、 人生を棒に振るほどの額でもありません。
これで、まず安心しました。
もし、今日、またストップ安をつけて、ぜんぜん売れなかったとしたら、 どうせ打つ手 (売る方法) はないのですから、 それは仕方ないことと考え、そうなったときに、 別途また策を練ろうと思いました。
逆に、今日、朝から反発してストップ高を付けるかも知れません。 そうすると、朝、売り注文をだしておけば、 ストップ高に近い状態で売れる可能性が高いです。
2日連続でストップ安をつけたので、朝方には、売り玉を持っている人が、 ある程度まとめて売ってくるのではないかと予想したのです。
これは、かなり現実的だと思います。
ところが、考えておかなければならないのは、 一旦ストップ高になれば、その後もストップ高が続き、その場合、売ってしまったら損をしてしまうということです。
しかし、更に考えられるのは、 そのストップ高がまた反発し、また安くなる可能性もあり、 この場合は、更に相場が下がり続ける起爆剤にもなりかねないので、こういう危険性に賭けるのは、得策ではありません。
同様に、下げが進んでいるときに、買い玉を建てる策もまた、 危険であることを示しています。
つまり、わたしはすでに相当の損失を出しているので、 下がり切ったと思える所で、買い玉を立てておき、将来の利益を狙っていく、 という方法は取れない、ということです。
資金にもう少し余裕があり、500万円くらいあるのなら、 この方法がベストなのですが、わたしの場合は余裕がないため、なるべくリスクを軽減する方針しか立てられないのです。
結論から言うと、 最初に買った枚数が多すぎた ということでしょう。
3〜5枚なら、もう少し違う戦略を立てられるので、 その程度なら面白かったと思います。
とりあえず、今回は、一度すべて決済してしまい、 落ち着いて相場の研究でもして、しきり直したほうがいいでしょう。
というわけで、朝、A社に電話して、9時までに売り注文を出してもらいました。
これが現時点では最善の方法だと思います。
あとは神に祈るのみ…。
結局、予想がズバリ的中しました。
朝、いきなりストップ高をつけたのです。
わたしの12枚も、ストップ高に近い状態で売れました。
マヌケ なのは、ストップ高になったのを見て、B氏が、「売るのを見合わせませんか」 という電話をかけてきたことです。
どうも、彼らは、 後手後手の対応しかしない みたいですね。
結局、無視して12枚全部売ってしまいました。
結論から言うと、相場の動きは、ストップ高を付けたあと、戻して、 また少し安くなりました。
やはり、朝、売り注文を出しておいて、正解でした。
わたしの12枚は、ストップ高近くで売れたのですが、 トータルでは、買ったときの値段よりは安いので、やっぱり 大損を出してしまう ことになってしまったわけですが、わたしはこの結果に満足です。
結論から言うと 497,700円の損失を出しました。
わたしにとってはめちゃくちゃ大きな金額ですが、 それ以上に得るものが大きかったです。
でも、今日の10時半までに 1,500,000円の振込みはしないといけないのです。
A社がすでに預り証を発行してしまっているので、振込みは止められないのです。
でも、すぐに戻ってくるお金だと思うと、振込みも気楽なもんです。
1,500,000円という額は、 ATMでは、2回にわけないと、1回の操作では下ろせません。
振込みも、ATMで2回繰り返すよりも、 窓口で1回のほうが、手数料が安くて済みます。
現金で、こんなに大金を持ったことは、今まで記憶にありません (笑)。
1,500,000円というのは、それほど大金なわけですね。
先物取引は、怖いですが、面白いというのもまた事実です。
わたしは、今回の取り引きで、ノウハウをいっぱい学びました。
機会があれば、またチャレンジしたいと思います。
余談ですが、D氏の言うように、7/16 に灯油の売り玉を建てていたら、 損失を更に大きくしていましたね。
火ダルマ状態ですね。
ほんとうに、彼らの言うことを聞いていたらロクなことがないです。
はじめから、これらのノウハウを知っていれば、 はじめに、1回ストップ高を付けた段階で、売ってしまっていたでしょう。
そうしたら、損失どころか、 かなりの利益が出せていたのに…。
(もし、1ストップ高を確認して、売りを出していたら、 次の日すぐにストップ高近くに跳ね上がっていたので、実際は 750,000円ではなく、1,500,000円の利益が出せていたことになりますね。 ほんと、残念なことをしました)。
今回得た教訓は、 「自分を信じよ」ということと、「欲があれば必ず損をする」 ということですね。
ほんと、勉強になりました。