朝から月山に登山します。
今日は念願の晴れです。
晴れの割には雲が多いですが…。
今日は時間があるので、ロープウェイは使いません。
ロープウェイを使わなければ頂上まで2時間半くらいかかります。
時間がある限り、たっぷりと時間をかけて登山できるのは、嬉しいことです。
姥沢小屋から牛首、牛首から月山頂上という行程になります。
牛首は、ロープウェイで登る人や、湯殿山から月山へ縦走する人との合流点です。
牛首までは1時間半、そこから月山頂上まで1時間です。
牛首までの道のりは、けっこう荒れていました。
ここから登っている人はあまり多くはありませんでした。
雲がときどきサッと流れて、月山の頂上が覗きます。
しかしまたすぐに、次の雲が月山を隠してしまいます。
今日は晴れていてもぜんぜんおかしくないはずなのに、 やっぱりわたしは天候に呪われているのでしょうか。
しかし、牛首を越えたあたりで、様子が変わってきました。
雲の上に出たのです。
月山の頂上への展望が一気に開け、わたしは雲の上の人になりました。
強い陽光があたりを照らし、原色の世界が広がります。
雲海と、雲海に浮かぶ小島を眺めながら、頂上を目指します。
月山は、いままで登った、どの山とも、ちがった色をしています。
頂上の神社に参詣。
遠くに、鳥海山が見えます。
象潟にいたときは、わたしに決して見せなかった姿を、 こうして遠くにいるときは見せてくれる。
まったくどうにかしています。
鳥海山、そして月山。
雲の峯いくつ崩て月の山
月山
月山
月山神社(向こうに鳥海山が見えます)
かつて、仏教を普及させようと慈覚大師が、860年に開いた、 その当時の精神が未だに残っている寺です。
長い階段を一歩一歩かみしめるように上ってゆきます。
蝉は鳴いていないが、蝉の声が聞こえてきます。
それと、シーン、という音です。
胎内くぐり、地獄谷など、危険箇所は、 15年くらい前から立入禁止になっています。
そこに見えているのに、入れないというのは、残念でなりません。
来年もここに来ることができれば、ぜひ、見せて欲しいと思います。
閑かさや岩にしみ入る蝉の声
山寺を見終わって、公衆トイレのところで今日の宿泊を考えていたら、 トイレの清掃のために、地元のおばあさんがやって来ました。
ほんとうにいいおばあさんで、いろいろ親切に教えてくれたりしました。 泊まるところを探していると言うと、
「そこに泊まれや」
と、近くの公園を指差します。
「え? いいんですか?」
と言ったら、
「おれたちは全然かまわないんだが、 あまり来ないが警官が来るとやっかいだから、 やっぱり、やめといた方がいいかもな。 だけど、このすぐ上の、風雅の国の駐車場に泊まったらどうだ」
と言ってくれました。
風雅の国は、ここから3分くらいのところです。
今日はここでキャンプすることにしました。
山寺
山寺
山寺
山寺芭蕉記念館