CREATE 1999/9/15

東北ツーリング5日目 (1999/8/10 Tue)


鶴岡

昨日は体調ボロボロで、4日で強制送還になってしまうのではないかと思ったほどですが、宿に泊まって回復しました。

8時30分くらいに出発しました。
今日は鶴岡市に向かいます。

鶴岡公園は、鶴ヶ岡城跡です。
建物も石垣もなーんもないので、全然面白くないです。
神社も、なんの変哲もないものでした。
大宝館という、立派な建物があり、鶴岡に関係のある人物の資料館として、 無料で公開しているものです。
無料なのは良いのですが、はっきり言ってツマラン。
高山樗牛、藤沢周平、その他多くの人の資料が展示してあるのですが、 知らない人がほとんどだし、展示してある資料も、ケチなものが多くて、ほんと、意味ないです。


大宝館(鶴岡公園の中にある)

そのあと、致道館というのに行きました。
これは藩校跡です。
立派な建物が保存されているので、大宝館よりは面白いですが、マシというだけで、面白いというわけではありません。


致道館

あと、致道博物館は、入館に700円もかかるので、入りませんでした。
基本的に、古い建物を保存して公開しているだけのものなので、 中に入っても、どうってことないと思うので…。


致道館博物館

それから、鶴岡カトリック教会にも行きました。
ここは観光地ではないですねー。

…という感じで、早くも鶴岡は飽きてしまいました。


出羽三山

鶴岡を出発して、出羽三山の方面に進もうと思います。
弁当と水を買っていこうと思って、コンビニを探したのですが、いくら探してもコンビニがない。
鶴岡にはコンビニが著しく少ないということが判明しました。
そのため、1時間近くも無駄にしてしまいました。

ようやく弁当と水を買って、羽黒山に向かいます。
羽黒山に向かう途中に、玉川寺に寄って行きます。
「たまがわでら」ではなく「ぎょくせんじ」です。
ここは日本庭園で有名なのですが、そこそこ立派ではありますが、 これを見るのを目的にして行くと期待はずれでしょう。
いえ、立派なんですよ。ほんとに。


玉川寺庭園


玉川寺庭園

黄金堂というのをちょっと見て、そのあと五重塔を見に行きます。
黄金堂は、けっこうシケてました。


黄金堂

しかし、五重塔はメチャクチャすばらしい。
こういう塔は、東北には非常に少ないので価値が高い、と言われていますが、奈良や京都の五重塔よりも、品があって、重厚で、こっちのほうがいいと思います。
関西に戻ったら、また奈良と京都も見に行こうと思います。


五重塔


五重塔

駐車場から五重塔までは、けっこう歩いたのですが、その道は、さらに奥へつながっています。
軽い気持ちで奥へと歩き始めたのですが、これ、いくら歩いても終わらないのです。
ここを進んでいけば何があるのか、すれ違う人に聞きたかったですが、それを聞くと、価値が下がりそうな気がしたので、聞くのは我慢して、とことん歩いてみることにしました。
階段を登って行くのですが、段数がメチャ多い。
いったい何千段あるのでしょうか…。
すれ違う人が話しているのを聞くと、この道は出羽三山神社に通じているようです。
もう着くかと思ったいたところに、茶屋がありました。
この茶屋でラムネを飲んでいきます(ラムネ好きなので…)。
茶屋のおねえさんが、他の人と話している内容によると、 まだ、半分くらいしか来ていないそうです。
ゲゲッ。いったい何千段あるのだー?


出羽三山神社参道の茶屋

汗だくになりながら、ようやく頂上に到着しました。
登っている途中も、ものすごく自然のエネルギーを感じます。
やっぱ、苦労して歩いて参詣すると、価値が上がりますね。
いい神社でした。
ちなみに、この神社はクルマで来ることもできるのです。
でも、絶対に、歩いて登ることをお勧めします!

出羽三山神社は羽黒山にあります。
この山にある神社が羽黒山神社ではないのは、出羽三山のうち羽黒山だけが1年を通じて参詣可能だからです。
つまり、月山の月山神社とと、湯殿山の湯殿山神社は、冬季は参詣ができなくなるので、 羽黒山の神社が出羽三山の3つの神社を合祀しているのです。


出羽三山神社参道


出羽三山神社

次に、湯殿山神社に行きます。
朝日村から参詣するので、羽黒山からは、けっこう遠いです。
湯殿山道路という有料道路を登ります。
行き止まりのところの駐車場にクルマを停めて、本来は歩いて登るのですが、 今年はその登山道を工事していて危険なため、バスで登ることになります。
片道100円もかかります。タダにせんかい、と思ってしまった…。
湯殿山神社は、けっこう変でした。
(写真撮影が禁止されているので、写真は取れませんでした)。

ものすごく大きな岩があり山の頂上(?)付近に半分埋まっています。
その上のほうから温泉が流れてきています。
温泉の硫黄のため、岩全体がオレンジ色に輝いています。
参詣は、裸足になって、その岩を歩いて登っていきます。
滑りそうなものですが、不思議なことに、ぜんぜん滑りません。
滑ったら頭をシコタマ打ちそうですが、そういうマヌケな人はいませんでした。
岩の頂上で拝んで、また岩を降りてきて、ハイ、おしまい。
あっけないです。
参詣の人が多くて、ゆっくり拝んでいるヒマもありません。


湯殿山神社(本来はここから徒歩で登る)

湯殿山神社には、白装束の修行者みたいな人がいっぱいいました。
初めは、なんやずいぶん本格的やなー、と思ったのですが、 コイツら、群れてしゃべってるし、マナー悪いし、修行というには程遠かったです。
よく見たら、出身地らしきものと氏名を書いた名札を付けています。
意外と遠くから来ている人が多いし、みんな出身地がバラバラです。
どうやら、旅行会社がそういう「修行ツアー」みたいなのを企画してやっているのでは ないかと思われます。
はっきり言って、ぜんぜん修行にはならないと思います。

次に月山に行ってみます。
今日は登山をするには遅すぎるので、下見ですね。
姥沢というところまで単車で上ったら、そこからリフトに乗れます。
リフトに乗ったら、月山の頂上までの道のりが楽になるので、 これで登ろうと思います。
リフトの営業時間も終わりなので、今日はだめですが…。
ちなみに、リフトを使えば、頂上まで1時間50分の歩き。
リフトを使わず、ここ姥沢から歩いて頂上まで登れば、2時間30分の歩きだということです。


西川町 大沼キャンプ場

結局、今日は、そろそろキャンプ場を探し始めることになりそうです。
西川町に、大沼キャンプ場というのがあるので、そこに行ってみます。
大沼キャンプ場には先客が1人いました。
オフロードバイクの人です。
とりあえず、テントだけ張って、買い出しに出かけます。
ここは買い出しが近くて便利が良いです。

当然、キャンプの連れがあるときは、一緒に弁当食べて、 9時頃まで話しすることになります。
今日も楽しい。


大沼キャンプ場(次の日の朝に撮影)

つづく