CREATE 1999/10/12

東北ツーリング11日目 (1999/08/16 Mon)


奥入瀬渓流

久慈の海岸をちょっとウロウロしてから、十和田方面に向かいます。
今日は雨は降っていませんが、決して天気が良いというわけではありません。
国道45号を、八戸、十和田町へと進み、そこから国道102号で十和田湖方面に向かいます。
地図上で見ると少し遠回りのようですが、こっちの道のほうが早いということでした。
国道102号を使って十和田湖に入るということは、 奥入瀬渓流沿いの道を通って十和田湖に向かうということです。
奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)は、わたし的には日本一の渓流だと思っており、 東北のなかでも、ぜひ行ってみたい場所でした。
そして、その期待を裏切ることはなかったです。

奥入瀬は、できれば2キロくらい歩くのが良いです。
十和田湖からの流れはじめの場所を子の口(ねのくち)というのですが、 ここから2キロくらいの範囲を歩くのが良いと思います。
当然、上流に向かって歩くほうが望ましいので、終点が子の口になるように歩くのが良いわけです。

奥入瀬渓流グランドホテルの辺りには、おいらせ渓流観光センターとか、奥入瀬湧水館とか、奥入瀬渓流館とか、そういう施設がいっぱいあるので、つい寄ってしまいますが、ここはスッパリと切り捨てて、通り過ぎてしまう方が良いと思います。
やはり、奥入瀬は、渓流沿いの道を歩いて散策するのが一番です。


奥入瀬渓流


奥入瀬渓流


奥入瀬渓流(銚子大滝)


十和田湖

十和田湖は、どこを見ていいのかわかりにくいです。 めぐったあとになっても、やっぱりよくわかりません。

まず、遊覧船に乗るのはオススメです。
遊覧船に乗って、初めて湖の美しさを知ると言っても過言ではありません。
船が水面を切り裂いてゆくのを、ボーッと眺めているのも気持ちがいいですよ。
わたしの乗ったのは第6十和田丸というのですが、3階建ての立派な船でした。
3階部分はグリーン席になっています。
松島のときはグリーンに乗る人が多くて、 ぜんぜんグリーンの役目を果たしていなかったですが、この船のグリーン席は、あまり使っている人が多くないので、かなり優雅な気分になれるのではないでしょうか。
もっとも、1階と2階が一般席なので、これで充分なため、あまり必要性を感じませんが…。

遊覧船は、所要時間1時間です。
前で、お姉さんが生でガイドしてくれるので、とっても嬉しいです。
松島の遊覧船に比べて、静的なので、眠くなってしまいました。
湖面を見てたら気持ちよくて、最後ちょっと眠ってました(笑)。
十和田湖で最も深い場所は、330メートルくらいで、 ちょうど東京タワーと同じくらいの深さなのですが、 その付近で、船をグルッと1周させて、景色を楽しむんですが、これって、なんか田舎っぽいというか、ダサいというか、趣味悪いような気がするのですが、 どんなもんでしょうかねえ。

あとは、乙女の像と、十和田神社ですか。
これは、ほんと、どうってことないモノなんですが、行かないわけにはいかないでしょう。

あとは食べ物です。
ヒメマスというのが十和田湖の名物なのですが、これは高いです。
ヒメマスの塩焼きが1000円もします。
食堂に入って、ヒメマス定食を注文するのがいちばん良いと思います。
2500円くらいしますが、コストパフォーマンスは悪くないです。
ただし、これはすぐに売り切れてしまうし、 食堂は、まともな店は、どこも待ち時間が長いので、覚悟が必要です。

あと、きりたんぽも食べたいです。
ほんと、食べてしまえばどうってことない食べ物なのですが、 食べたことなかったら、食べたほうがいいと思いますよ。
確か200円だったと思うから、安いしね。

それから、稲庭うどんも有名なのですが、 十和田湖周辺の食堂で食べるのはやめておいた方がいいと思います。
わたしは、稲庭うどんを食べたのですが、ほんとうにマズかったです。
観光地で麺類を食べたら、どこでもマズいものですが、 それを差し引いても、ここの某店の稲庭うどんは本格的にマズかったです。
きりたんぽ鍋を食べれば良かった…。
(ヒメマス定食はほとんどの店で売り切れでした)。


十和田湖(瞰湖台より)


乙女の像


十和田湖遊覧船


十和田湖遊覧船の内部


ひめます


ひめます(食べてしまった後の図)


酸ヶ湯

今日は酸ヶ湯野営場でキャンプしようと思っていました。
十和田湖から酸ヶ湯へは奥入瀬渓流を戻っていく方が早いのですが、
敢えて、東側、黒石温泉郷から回っていきました。

途中、温川温泉(ぬるかわおんせん)の露天風呂に入りました。
そのあと、黒石温泉郷を通って、酸ヶ湯方面に進みます。

食料を調達したいけど、コンビニエンスストアなんてありそうにもなかったのですが、 奇跡的に(?)1軒だけありました。
しかも、ビールまで売っているので助かりました。
ここに、ニンジャが停まっていたので、たぶん酸ヶ湯キャンプ場に行くに違いないと思い、話しかけたのですが、やはり予想通りでした。

酸ヶ湯キャンプ場は、ファミリーキャンパーは殆どいません。
駐車場とテントサイトが遠くて、 しかも、湿地に板を渡したようなところを通って行かなければならないような、 ちょっと面倒なところだからです。
テントサイトは、緩やかですが、坂になっているので、広い割にはいい場所が少ないです。 場所は、酸ヶ湯温泉から歩いて10分くらいなので、そういう意味では良いかも知れないです。
あとで温泉行こうかな。

ビールがぬるくなってしまうかも知れないけど、
先に温泉に入りに行くことにしました。
酸ヶ湯温泉は、東北でも最も人気のある温泉のひとつなので、やっぱ、入っておかねば…。

ここはヒバ造りの建物のなかに、千人風呂と言われる風呂があるというので有名なのです。
しかし、どう考えても千人は入れそうもないです。
混浴なのですが、ここから男性で、ここから女性、というように、 仮想の仕切りがあります。
だから、女性のほうはガラガラです。
ときおり、身体をバスタオルでスマキにした女性が入ってくると、チャレンジャー(?)というような感じを受けます。
女性専用タイムというのがあるらしいので、女性はその時間に行くのがよろしいかと。
もっとも、チャレンジ精神のある方は、ぜひ混浴してください。

わたしが酸ヶ湯温泉に行ったとき、けんかをしている人がいました。
2人とも、裸でけんかしているので、シマらない、というか、滑稽ですらあります。
原因はわかららないけど、つまんない理由でけんかしているということは、 容易に想像できたので、放っておきました。
止めたほうがよかったでしょうか…。

キャンプ場に戻って、ニンジャ乗りの人と弁当を食べながら話ししました。
彼は、川崎からきて、今日停まって、明日もう帰ってしまうそうです。
すごいパワーというか、もったいないというか…。
話しは、あまり盛り上がりませんでした。

つづく